ノートパソコンを使っていると「最近バッテリーの減りがはやくなったかな」と感じることがありませんか?
新品のノートパソコンでも1年も使えばバッテリーが消耗・劣化して充電容量が少くなってしまうのでバッテリー使用での駆動時間が短くなってしまいます。
中古で購入したノートパソコンはなおさら、バッテリーは消耗・劣化しているはずですね。
そこで、この記事では、Windowsのノートパソコンやタブレットなどでバッテリー容量などの情報を確認する方法を紹介します。
特別なアプリやソフトをインストールすることもなく、Windowsの標準機能を使ってバッテリー容量などの情報が確認できますので、パソコン初心者の方でも簡単に確認できます。
「Battery report」でバッテリーの詳細な情報を確認する
Windowsでバッテリーの情報を表示させるには「Battery report」という機能を使います。
「コマンドプロンプト」からこの機能を使うのが一般的ですが、この記事では「コマンドプロンプト?」ってなるパソコン初心者の方でも簡単に「Battery report」を使う方法を紹介します。
「Battery report」バッテリーレポートの起動方法
①キーボードを使い「Windows」キーを押しながら「R」キーを押します。
②「ファイル名を指定して実行」の画面が表示されます。
「名前」の入力欄に「powercfg /batteryreport」と入力し「OK」ボタンをクリックします。
「名前」に入力する文字 |
powercfg /batteryreport |
③「Battery report」の起動用ファイル「battery-report.html」が作成されました。
「エクスプローラー」などを使って作成したファイルを確認しましょう。
「Battery report」の起動用ファイルは「C:¥ユーザー¥(ユーザー名)」のフォルダ内にある「battery-report.html」のファイルになります。
「battery-report.html」を起動させるとブラウザが起動し「Battry report」の画面が表示されます。
「Battery report」バッテリーの情報を確認する
「Battery report」の画面からバッテリーの情報を確認してみましょう。
PCの基本情報の確認
「Battery report」の起動画面ではPCの基本情報が確認できます。
Installed batteries バッテリー容量の劣化状況を確認する
「Installed batteries」でバッテリーの仕様が確認できます。
ここで注目するのが
- DESIGN CAPACITY ・・・ 設計上のバッテリー容量
- FULL CHARGE CAPACITY ・・・ フル充電時のバッテリー容量
この2項目です。
DESIGN CAPACITYは新品時のバッテリー容量、FULL CHARGE CAPACITYは現在フル充電できるバッテリー容量と考えることができます。
上の図ではDESIGN CAPACITYが「50,080 mWh」、FULL CHARGE CAPACITYが「46,340 mWh」です。
計算上、「このバッテリーをフル充電した場合には新品時より92.5%の容量が充電できる」ということになります。
まだバッテリー容量は十分と思われますが、50%を切るようになるとバッテリーの交換時期を考えた方がいいでしょう。
バッテリーの劣化を感じていましたが、やはり約70%くらいまで容量が少なくなっていました。バッテリー購入を検討中です。
Recent usage バッテリーの使用状況の確認
「Recent usage」では過去3日間のバッテリーの使用状況が確認できます。
- 何日何時にどの電源を使用して起動した
- 何時から「Suspended」(休止状態)になったのか
- 何時から何時までバッテリーを使うと、容量はどれだけ減るのか
など、直近3日間の情報が画面で確認できます。
- START TIME ・・・ 起動時間
- STATE ・・・ 「Active」「Suspend」などの状況
- SOURCE ・・・ 「AC」「Battery」使用電源
- CAPACITY REMAINING ・・・ バッテリー残容量
「Battery usage」では「Recent usage」の情報をグラフで表示します。
Usage history 過去のバッテリーとAC電源の使用状況の確認
「Usage history」には、パソコンの電源の使用状況が過去までさかのぼって記録されています。
- PERIOD ・・・ 集計期間
- BATTERY DURATION ・・・ バッテリー使用での駆動時間
- AC DURATION ・・・ AC電源使用での駆動時間
Battery capacity history 過去のバッテリー劣化状況の確認
「Battery capacity history」でバッテリー劣化の状況を過去にさかのぼって確認できます。
- PERIOD ・・・ 集計期間
- FULL CHARGE CAPACITY ・・・ フル充電時のバッテリー容量
- DESIGN CAPACITY ・・・ 設計上のバッテリー容量
過去の履歴が確認できるので「どの期間から劣化が始まっているのか」が判明します。
Battery life estimates バッテリーの持続時間の確認
「Battery life estimates」では、バッテリーの予想持続時間を過去にさかのぼって確認できます。
- PERIOD ・・・ 集計期間
- AT FULL CHARGE ・・・ フル充電時の予想バッテリー持続時間
- AT DESIGN CAPACITY ・・・ 設計上の予想バッテリー持続時間
パソコンは使い方、仕事の内容でバッテリーの持続時間は変動します。
ですので、期間内にバッテリー駆動で稼働させた時間を集計して、フル充電時と設計上のバッテリーの持続時間を予想して表示しています。
仕事量でバッテリーの持続時間は変動しますが、目安にはなりますね。
Battery report はバッテリーの劣化状況が判断できる
最近のノートパソコンはバッテリーの駆動時間が長くなってはいますが、やはり「どの程度の時間使い続けることができるのか」が気になるところです。
新品の時は十分な時間使えていても、使い続けるとどうしてもバッテリーは劣化・消耗するので「残りどのくらいの時間パソコンが使えるのか」が重要になってきますよね。
「Battery report」では、フル充電からのどのくらいの時間まで駆動できるのかを「Battery life estimates」で使用状況に合わせて、時間何分と数字で確認できるので参考になります。
バッテリーの充電容量がどの程度減っているのかも数字で確認できるので、バッテリー交換のできるノートパソコンであればバッテリーの交換時期が判断できますね。
バッテリーの情報は頻繁に確認することはない機能ですが、「バッテリーの減りが早かったな」と感じたら「Battery report」で確認することができるので安心できますね。
以上、ノートPCのバッテリー容量などの情報を確認する方法の紹介記事でした。
関連記事>>Lenovo ThinkPad X230 CMOS電池交換と分解手順
コメント
初めて知りました。とても便利でありがたかったです!
ワイのx201 9000mWhしかなかった…
セル一つ交換するくらいじゃ変わらなさそうだしおとなしく新しいバッテリーパックかおうかな
とても有益な情報をありがとうございました。
新品バッテリーに交換したのに挙動がおかしいので確認しました。
サスペンド時のバッテリーの消費がおかしなことになっていることを
みつけました。
問題はどう解決するかですが一歩真相に近づけました。