エクセルで連続した数字を簡単に振るには
エクセルでの作業ではよくある、数字の連番を振るという作業。少しの量なら手入力していませんか?
エクセルは数字の連番を振るための機能(方法)がいくつかあります。活用して大量の数字の連番でも簡単に振れるようにしましょう。
この記事ではExcelで数字の連番を振る方法を紹介します。
マウスでドラッグしてオートフィルする方法
よく使われている方法として、マウスを使ったオートフィルの機能で数字の連番を振るやり方があります。
連番の数字を画面内のセルに表示させるには簡単で覚えやすいのでよく使われる方法です。
連続した数字から連番を振る
連続した数字を順番にセルに入力します。下図では「1」「2」
入力した2つのセルを選択します。下図では左(A1:A2) 右(A1:B1)
選択したセルの右下にカーソルを移動させると、カーソルの表示が「+」になります。
「+」のままマウスの左ボタンを押しながら、連番を振りたいセルまで移動させます。(ドラッグする)
マウスの左ボタンを解除すれば数字の連番が振れます。
1つの数字から連番を振る
連番を開始する数字をセルに入力し選択、または、すでに数字の入ったセルを選択します。下図では「5」を選択
選択したセルの右下にカーソルを移動させると、カーソルの表示が「+」になります。
「+」のままマウスの右ボタンを押しながら、連番を振りたいセルまで移動させます。(ドラッグする)
右ボタンを離すとメニューが表示されるので「連続データ」をクリックします。
数字の連番が振れました。
入力状態からドラッグ無しで連番を振る方法
項目が入力済の状態から連番を振る、または追加で連番を振る場合に使える簡単な方法です。
項目が入力状態のセルの隣のセルに連番の数字を入力します。
下図では、項目が入力済みのセルの左隣のセルに「1」「2」の数字を入力しました。
数字を入力した2つのセルを選択した状態で、セルの右下へカーソルを移動させるとカーソル表示が「+」になります。
「+」表示の状態でマウスを左ダブルクリックすると数字の連番が入力できます。
フィル機能で連番を振る方法
連続データの作成 画面を表示
- 数字の連番を開始するセルを選択します。
- リボンの「Home(ホーム)」タブを選択
- 「編集」グループから「フィル」を選択します。
「フィル」のメニューから「連続データの作成」を選択します。
連続データ 設定方法
- 「範囲」から「行」「列」を選択します。
※「行」横データ・「列」縦データ - 「種類」から「加算」を選択します。
- 「増分値」は「1」(初期値)
- 「停止値」は「どこまで連番を振るのか」の数字を入力します。
- 「OK」ボタンをクリックします。
数字の連番が「停止値」の数字まで振れました。
数字を加算(四則演算)して連番を振る方法
連番を開始する数字に「たし算」する(+1)方法です。
数式をコピーするだけで、行や列が増えても対応できます。
セルの数字に+1して連番を振る
連番を始める数字をセルに入力します。下図では「A1」に「1」を入力しています。
次の連番を表示するセルに「+1」をする数式を入力します。「=連番の最初のセル+1」
例 =A1+1
数式を入力したセルを選択し、右下にカーソルを移動させると、カーソルの表示が「+」になります。
「+」表示のままマウスの左ボタンを押しながら、連番を振りたいセルまで移動させます。(ドラッグする)
マウスの左ボタンを解除すると、数字の連番が振れました。
行や列の番号から関数で連番を振る方法
セルの行や列の番号から関数を使って数字を取得し、連番を振る方法です。
エクセルの「行」「列」の関係は覚えにくいのですが、サイト内の【エクセル】「行」と「列」の「横」と「縦」を簡単に覚える方法の記事を参考にすると「行」「列」は覚えやすくなります。
行番号で連番を振る ROW関数
ROW関数は配列の行番号を返します。
例えば、「C10」のセルに「=ROW()」を入力します。
「C10」は「C列10行目」なので、セルには行数の「10」が表示されます。
次に、ROW関数の入ったセルをコピーすれば連番が表示されます。
セル右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
ROW関数の応用 ①
「A10」のセルに「1」から数字の連番を振りたい場合。
「A10」のセルに「=ROW(A1)」と入力します。
「=ROW(「A列1行目」)」と入力しているので「A10」のセルには1行目の「1」が表示されます。
次に、ROW関数の入ったセル「A10」をコピーすれば「1」から順に連番が表示されます。
セル右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
ROW関数の応用 ②
「A10」のセルに「1」から数字の連番を振りたい場合。
「A10」のセルに「=ROW()-9」と入力します。
「A10」は「A列10行目」なので「10行目 – 9」で、「A10」のセルには「1」が表示されます。
次に、ROW関数の入ったセル「A10」をコピーすれば「1」から順に連番が表示されます。
セル右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
列番号で連番を振る COLUMN関数
COLUMN関数は配列の列番号を返します。
例えば、「C1」のセルに「=COLUMN()」を入力します。
「C1」は「C列1行目」なので、セルには列数の「3」が表示されます。
A列・B列・C列・・・順に列数が決まりますので、C列は「3」です。
次に、COLUMN関数の入ったセルをコピーすれば連番が表示されます。
セル右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
COLUMN関数の応用 ①
「C1」のセルに「1」から数字の連番を振りたい場合。
「C1」のセルに「=COLUMN(A1)」と入力します。
「=COLUMN(「A列1行目」)」と入力しているので「C1」のセルには「1」が表示されます。
※ A列は「1」列目
次に、COLUMN関数の入った「C1」セルをコピーすれば「1」から順に連番が表示されます。
セル右下の「+」マークを目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
COLUMN関数の応用 ②
「C1」のセルに「1」から数字の連番を振りたい場合。
セル「C1」に「=COLUMN()-2」と入力します。
「C1」は「C列1行目」なので「3列目 – 2」で、「C1」のセルには「1」が表示されます。
次に、COLUMN関数の入った「C1」セルをコピーすれば「1」から順に連番が表示されます。
セル右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
エクセルで数字の連番を振る【応用編】
「00001」数字の桁数を指定して連番を振る
単に数字の連番ではなく、桁数を指定して「00001」の様に先頭にゼロ(0)を追加させ表示させる方法です。
TEXT関数とROW関数・COLUMN関数を組み合わせて表示させます。
目的のセルに「=TEXT((ROW(A1),”00000″)」と入力します。
セル内の数字の先頭にゼロが桁数追加され表示されます。
次に、関数の入ったセルをコピーすれば「00001」から順に連番が表示されます。
セル右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると連番が表示されます。
空白を開けて1行おきに連番を振る
連番の数字を1行おき、2行おきなど空白を入れながら連番を振る方法です。
連番開始の数字を入力したセルと、空白を開ける数だけのセル数を選択します。
下図では2行空白です。
選択したセルの右下に「+」マークを表示させ、目的のセルまでドラッグすると指定の数だけ空白を開けながら連番が表示されます。
数字に連番を振る方法は場面にあわせて使い分け
エクセルで数字に連番を振る方法はいくつもあります。
エクセルの操作がなれない初心者の方は、マウスを使ったオートフィルで連番を振る方法を覚えておけば使いやすいでしょう。
エクセル内のデータを追加や削除する事がある場合は、ROW関数・COLUMN関数を使って行や列が変更になっても連番が振れるようにしましょう。
エクセルファイルの内容によって数字の連番を振る方法が使い分けできるようになればいいですね。
以上、エクセルで数字の連番を振る方法の紹介記事でした。
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