Excelで印刷を行うと
- 右端の印刷が切れて次のページで印刷されてしまう。
- 1行だけ印刷が切れて次のページで印刷されてしまう。
- 文字の右端が切れて印刷されてしまう。
など、このような経験はありませんか?
1枚の用紙で印刷しようとするとよくあるトラブルですよね。
この記事では、エクセルで印刷が切れる場合の対処方法を紹介します。
記事内では「Microsoft Office Professional Plus 2019 Excel」の画面表示を使用しています。バージョンの違いにより画面表示が多少異なる場合があります。
エクセルで印刷が切れる場合の確認方法
エクセルで印刷を開始する前に、印刷範囲が切れていないかは「印刷プレビュー」を使い確認しましょう。
プレビュー画面で印刷のイメージが表示されるので「印刷が切れていないか」「文字の表示が切れていないか」などが確認できます。
印刷プレビューで印刷の状態を確認する
①「ファイル」タブをクリックします。
②左のメニューから「印刷」をクリックします。
③画面右側に印刷プレビュー(印刷イメージ)が表示されます。
印刷プレビューの画面で印刷が切れずに収まっているか、印刷の状態を確認しましょう。
画面下の印刷枚数が「1/1」になっていれば1枚の用紙に印刷されることが確認できます。(図では1/8なので8枚の用紙に印刷されます。)
エクセルで印刷が切れる場合の対処方法
印刷プレビュー画面で印刷範囲が切れている場合の対処
印刷が1枚に収まらず、印刷が切れている場合の対処方法を2つ紹介します。
印刷するファイルを縮小して印刷する方法と、印刷の改ページを指定する方法を紹介します。
印刷設定を変更する方法
印刷プレビュー画面の「設定」から「拡大縮小なし」をクリックしてメニューを表示させます。
シートを1ページに印刷
「シートを1ページに印刷」を選択すると、1ページに収まるように印刷イメージ全体を縮小します。
とにかく、シート全体を縮小して1枚に収まるように印刷します。
印刷プレビュー画面で印刷の状態を確認しましょう。
情報量の多いシートを印刷する場合には、1ページに納めるため極端に小さな文字で印刷されてしまうので注意が必要です。
すべての列を1ページに印刷
「すべての列を1ページに印刷」を選択すると、横幅が1ページに収まるように印刷イメージを縮小します。
シートの横幅を印刷用紙の横幅に収まるように縮小して印刷します。
印刷プレビュー画面で印刷の状態を確認しましょう。
横に長い情報があるシートを印刷する場合には、印刷用紙の幅に印刷範囲を納めるので文字が小さくなります。
印刷用紙の向きを横にするなどの対応がおすすめです。
すべての行を1ページに印刷
「すべての行を1ページに印刷」を選択すると、縦幅が1ページに収まるように印刷イメージを縮小します。
シートの縦幅を印刷用紙の縦幅に収まるように縮小して印刷します。
印刷プレビュー画面で印刷の状態を確認しましょう。
縦に長い情報があるシートを印刷する場合には、印刷用紙の幅に印刷範囲を納めるので文字が小さくなります。
改ページプレビューで印刷範囲を指定する方法
リボンから「表示」タブをクリックして「改ページプレビュー」をクリックします。
青い点線が改ページされる位置です。
縦の青い点線を横にドラッグさせると、横幅の印刷範囲が広がります。
右端までドラッグすると、すべての列が1ページの幅に収まります。
横の青い点線を下にドラッグさせると、縦幅の印刷範囲が広がります。
最終行までドラッグすると、すべての行が1ページに収まります。
印刷プレビューで印刷の状態を確認しましょう。
極端に縦長や横長のシートを印刷する場合には、1ページに収めようとせずに2ページ目以降とのバランスを取って印刷範囲を調整しましょう。
文字が切れている場合の対処方法
エクセルでは、印刷するとセル内の文字の右端が切れて印刷されない場合があります。
セルの幅に対して、セル内の文字数が多いことで起こる現象でエクセルではよくあることです。
他の原因として、通常時のフォントと印刷プレビューのフォント(プリンターのフォント)に違いがある場合、フォントサイズが違うため右端の文字が印刷できないことがあります。
エクセルで印刷する文字の右端が切れてしまう場合の対処方法を紹介します。
セル幅の自動調整を行う
セルの幅をセル内の文字列のサイズに合うように自動調整する方法です。
セル幅を変更するセル(B列)と右隣りのセル(C列)の境にマウスカーソルを移動させます。
マウスカーソルが「左右の矢印」の表示になった状態でマウスをダブルクリックします。
セル幅が自動調整されました。
セルの幅が文字全体が収まる幅に広げられ(自動調整)セル内の文字が切れることなく表示できました。
セルの幅が広がることにより、印刷のレイアウトが変わるので、印刷プレビューで印刷の状態を確認しましょう。
折り返して全体を表示する
セルの横幅と文字サイズはそのままで、セルの情報を「折り返して全体を表示させる」方法です。
セルの書式設定を表示させる
- 目的のセルを選択した状態から「Home」タブを選択(クリック)します。
- 「配置」の右下の矢印マーク「↘」をクリックします。
「セルの書式設定」の画面が表示されます。
折り返して全体を表示する設定
セルの書式設定の画面操作
- 「配置」タブを選択(クリック)します。
- 「文字の制御」から「折り返して全体を表示する」にチェックを入れます。
- 「OK」ボタンをクリックします。
セル内の文字列が折り返されて表示されました。
「折り返して全体を表示する」の設定ではセルの幅は変わりませんが、セルの高さが大きくなります。
印刷する時に、横幅のサイズを変更したくないときには「折り返して全体を表示する」の設定が有効です。
セルの幅が変更することにより、印刷のレイアウトが変わるので、印刷プレビューで印刷の状態を確認しましょう。
縮小して全体を表示
セル内の文字列をセルの幅に収まるように文字サイズを縮小して全体を表示します。
文字のサイズが小さく表示されても問題ない場合に有効な手段です。
セルの書式設定を表示させる
- 目的のセルを選択した状態から「Home」タブを選択(クリック)します。
- 「配置」の右下の矢印マーク「↘」をクリックします。
セルの表示設定画面が表示されます。
縮小して全体を表示する設定
セルの書式設定の画面操作
- 「配置」タブを選択(クリック)します。
- 「文字の制御」から「縮小して全体を表示する」にチェックを入れます。
- 「OK」ボタンをクリックします。
セル内の文字列が縮小されて全体が表示されました。
セルサイズを変更させることなく、文字列のフォントサイズを縮小して文字列全体を表示させます。
文字列が長くなるほど文字が小さくなるので、長文の文字列では文字が読みにくくなります。
セルサイズの変更がないので、全体の印刷のイメージが変わることがありませんが、文字が小さくなるので、印刷プレビューで印刷の状態を確認しましょう。
エクセルで印刷が切れる場合、印刷プレビューで確認する
エクセルを印刷する場合には、いきなり印刷をするのではなく「印刷プレビュー画面」で印刷状態の確認をしましょう。
「印刷プレビュー」でどのように印刷されるのかによって必要な対策がわかります。
エクセルでは作業状態の表示と印刷プレビューの表示が違うことがよくあります。
印刷前にしっかり確認をして印刷ミスをなくしましょう。
以上、エクセルで印刷が切れる場合の対処方法の紹介記事でした。
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